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ラン!カツ!ラン!カツ!

読書感想:コンピューターで「脳」がつくれるか

最近脳のCPUがガリガリ動く感覚を久しく味わっていないので脳が衰退する切迫的恐怖を感じていて本を、特にライトノベル以外の本を読もうと試みています。
その第一弾としてまなめさんが紹介している本を読んでみました。「書評」というほどたいしたことは書けないので感想扱いです。

maname.hatenablog.com

このところ会社のエラい人達がこぞって人工知能人工知能人工知能人工無能のように繰り返すので、何かをやるためにも黙らせるためにも知識を仕入れたいなと考えていたため渡りに船でした。概要についてはまなめさんの記事でまとめられていますので、ここでは私が読んで印象に残った部分について記載いたします。

人工知能は2種類ある 
アニメマンガ映画等で描かれるいわゆる「人工知能」は汎用AI、それに対して今隆盛しているのは個々の機能にスペシャライズされた特化型AIである。冒頭で記載されていますが、著者が最も強調したい点もこことのこと。
私がこれを知って感じたのは「安心」でしょうか。あくまでも人間が手間隙をかけて一芸に秀でた知能、のように見えるプログラムを用意しているにすぎないのだという点。
今はまだ。
そして真の(想定される)人工知能たる汎用AIは前途が多難であるという点。
今はまだ。

■脳は時空を歪めて認識整合性を取る
この話がめちゃくちゃ面白かったのでこれに関して特化した別の本も読んでみたいなと思いました。ざっくり言うと「脳は実際の行動よりも後に認識したことを、行動よりも前に認識したことにしちゃっている」らしい。本当は意識・意志なんて無いのかもしれない、とまで言われています。実に面白いですね、でも怖いですね。

■3つの代表的な機械学習法とディープラーニングについて
正直ここがいまいち分かりにくくて悩みました。3大機械学習法「教師あり学習」「教師なし学習」「強化学習」の説明自体はとてもわかりやすいです。続いてディープラーニングについても(相当省いてくれているのでしょう)分かりやすく書かれています。
悩んだのはここからで、「ディープラーニングと3大学習法の違い」がピンとこなかったです。というより、最初は強化学習の1つなのだと誤認してしまい、読み進める中で違和感に気付き戻って読み直してやっと違うものだと把握しました。
多分、3大学習法は「できることがわかりやすかった」のに対して、ディープラーニングはそこがピンと来なかったためと思われます。単に私がおバカなだけなので各位は大丈夫でしょう。

人工知能で仕事がなくなっても別によくない?
私的にはここが一番衝撃を受けました。ピシャーンって感じ。
「仕事がなくなる、いやなくならない」論争はよくあるのですが、「そもそもなくなってもいいじゃん。今の「働くのが当たり前の生き方」が変わる時が来たのかもよ(来てもいいのかもよ)?」というのはあ〜〜〜なるほどなーと。
本当に働くのは趣味、という世界が来たとしても私は弱ワーカーホリックというか今の仕事が生き甲斐であり存在意義に関わっているので、働き続けるだろうなとは思いました。

■著者様がわけぇ!!
取り乱しました。いや、最後のあとがきと奥付読んでびっくりしたんですよ。大概こういう本ってその道の権威=ご老体が書かれているイメージがあるのですが、今30歳のようです。なんかね、なんかこう……燃えてくる、かな?

 全体的にとても易しく書きつつも歪曲は発生させないように努められていて、人工知能関係を勉強する導入として最適の本でした。次はこれまたまなめさんが紹介しているような実際に手を動かして(実装して)勉強できる本を読みたいなと思っています。

 あと内容には関係ないのですが、技術書をKindleで買って読むと途中の読み直しや、こうしてアウトプットする時の参照が難しく、この点においては紙の本に遠く及ばないなぁと感じてしまいました。レイアウト崩れも激しかったり。やはり紙本が至高です。