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ラン!カツ!ラン!カツ!

読書感想:ソード・オラトリア8巻

前回の更新で

最近脳のCPUがガリガリ動く感覚を久しく味わっていないので脳が衰退する切迫的恐怖を感じていて本を、特にライトノベル以外の本を読もうと試みています。

 (キリッ みたいなこと言っておいて思いっきりライトノベルの感想です。言い訳ですが4ー5月は忙しすぎてお脳を仕事以外に回す余裕がなくひたすら回復に努めました。4-5月に読んだライトノベルはそれなりにあるんですけど、どうしても感想を書きたくなったのはこちらの本です。

ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか外伝
ソード・オラトリア8 (GA文庫)
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https://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4797392347/wwwsbcrjp-gabunko-22

あまりに熱く、滾る展開が続くため個人的には本編より本編な外伝シリーズ。レフィーヤマジ主人公ヤバイ。でも今回の主人公はベート。正直読むテンションが上がらずしばらく放置してました。

本編という名の外伝(つまりダンまち正伝)を読んだ方ならお分かりと思いますが、このベート、マジクソ野郎です。どうしてそんなクソ野郎のために貴重な休みを使わなきゃいけないんですか。そんな稀代のマジクソ野郎ベート、8巻の冒頭で過去最大のマジクソっぷりを披露してキングオブマジクソの栄冠を手にします。ただ、あまりにマジクソすぎるので逆に「ははーん、これは本当はめっちゃいい奴なんだで収める気だな〜つまらぬ」と察しがつきます。が、話はそんなもんじゃ終わらなかった……。

情けなくも先に予防線を張ってしまうのですが、8巻は「面白かった!!」というわけではなく、個人的な琴線をザックザクに斬り裂いて身悶えしながら感想漁ったのに同志が見つからなかったのがこのエントリを書くモチベーションになっています。

 

 昔から、「大切な存在を護れる強さ」という概念に囚われて生きてるんですけど(無限のリヴァイアスに起因)、8巻で明かされるベートの過去は「護れなかった弱さ」の連続で、何人も何人も失っています。中には「失った弱さを取り戻した」からこそ「失った」まである。もうそれは”呪い”としか思えないほど。他人《キャラ》事ながらよく生きてこれた(=自死しなかった)なというレベル。

そんなベートさんが、ベタ惚れしてくるかわいい女の子(レナ、ヤベェ奴)と出会うわけですよ。もうお分かりですね?「今までは護れなかったけどこいつだけは護る」、そういう物語な訳ですうんうん好きですよそういうの、そしてハッピーハッピーもう俺は弱さを乗り越えた!という流れに

なりません。死にます。もう一度言います。死んじゃうんです。

 おいおいおいおい何言ってんのこの本この文この文字この作者って感じで混乱から抜け出せない。どんだけベート呪われてるの。どんだけベート苦しめりゃ気がすむの。作者は鬼か悪魔か否、神である。

最後の最後で。
生きてました。は?は??うん??(5秒おいて)よがっだああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ

「やっぱね〜?」とかお思いかもしれませんが、描かれてるベートの呪いがあまりに強すぎて生きてるとは本当に思えなかったのです。あーよかった。

 

 でもこれ、時間を置いて落ち着いて考えてみるとたまたま他人のおかげで失わずに済んだだけで結局ベートは”また”護れてないんですよね。今までは全員が死んでベートの"傷"となっていた、でも今回(レナ)は生きて、生きたまま”傷”になるのでは?否定できぬ”傷”が、護れなかった存在が寄り添い続けるのでは?ベートが真に強さを得たと思える日は本当に来るの?

アイズへの想いも単純な思慕では決してなく、まるで「不壊属性」を持ち失わなくて済む存在としての安心・期待・願望がドロドロに混じった弱さそのものであり。

アイズとレナ。

 

今後そこまでブラックに振ることは無い気もしますし、何より最も危惧されるのは「もうベート回が無い」のではないかと……。でも8巻でベートに強い重い入れができたので、もっとベートの話を描いてほしいなぁと思う今日この頃でした。